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2012/10/15 (Mon)
※恋人設定です。
久しぶりに2人とも、オフで。
変装して一緒にどこかに出かけようかとも思ってたけど、
空はあいにくの雨模様。
少し、残念だけど。
「たまには2人、家でのんびりするのも悪くないよな。」
そう言ったら、
「そうですねっ」
と、春歌がこぼれんばかりの笑顔を返してくるものだから、
(あ~~~~~~~~~~~~~~~~
なんだよ、こいつ
もう~~可愛いすぎだろ~~~~~~!!!!!)
こんな些細な会話にも、頭をかかえて悶えて、幸せを感じてしまう。
出会った頃も、可愛いと思ってた。
でも、今はその気持ちよりもさらに強く、思う。
こいつに対する気持ちの大きさに際限はない。
昨日より今日、今日より明日。
(どんどん、膨らむ愛しさにどうにかなりそうだ。)
結局、同じ1つのソファに
譜面に音符を載せていく春歌と、雑誌のページをめくる俺。
ゆったりとした時間がそこにはあって、
手を伸ばせば触れられる距離にお互いがいて、
思い思いに好きなことをしている。
そんなことが何だかすごく贅沢な気がして、
春歌の作業の邪魔にならないように小さく笑った。
すると、
先程までは、断続的に聞こえていたペンが紙をひっかく音が止まる。
少しだけ気になって、視線を春歌に向けると
こちらを見ていたらしく、ばちり、と視線がかみ合った。
声に出したつもりはなかったけれど
もしかしたら、笑い声が耳に届いたかもしれないと思って弁解しようとしたら、
春歌が、ふにゃりと柔らかく笑う。
(あぁ、)
学生の頃は、“恋愛禁止”なんていう校則があったし、
デビューしてからは、スキャンダルにならないように
おおっぴらにデートなんてできなかったし、出かけられたとしても変装必須だ。
それでも春歌は、不満を口にしなかったし
こうやって2人で一緒にいる時、ものすごく幸せそうな顔をしてくれて
何よりもその事実が、俺にとっての救いと言うか。
(そうだ、俺はこいつの笑顔にいつも救われている。)
そう思うと、無性に春歌に触れて、その存在を感じたくなって
その柔らかな色の髪の毛を撫でた。
少しだけ不思議そうな顔をするものの、
これと言った抵抗をしないどころか、反対にその指に頭をゆだねてくる。
恋人になりたての頃は、触れようとするたびにびくりと反応していた春歌が
触れることに違和感を覚えなくなってからしばらく経つ。
(俺にとってお前がそうであるように、)
こうやって安心してくれる居場所でありたいと思う。
****
翔君は、きっと、知らない。
翔君から差し伸べられる手のひらの温かさにどれだけ救われているのか。
その体温に、その声に、その笑顔に。
遠くで聞こえる、連続的な雨音。
近くで聞こえる、雨垂れの音。
隣にいる翔君が雑誌をめくる紙の擦れる音。
自分が譜面に音符を書き込む音。
静かなようで、音にあふれていたこの空間。
意味のない音の集合体に
そっと寄り添うと規則的に聞こえてくる翔君の鼓動と自分の鼓動があわさって、
1つのメロディのように聞こえてくる。
それは、まるで幸せのうた。
「笑顔と手のひら」
夜想曲 様に 恋人 というお題で参加させていただきました。
2人の「しあわせのかたち」を意識して書いてみました。
久しぶりに2人とも、オフで。
変装して一緒にどこかに出かけようかとも思ってたけど、
空はあいにくの雨模様。
少し、残念だけど。
「たまには2人、家でのんびりするのも悪くないよな。」
そう言ったら、
「そうですねっ」
と、春歌がこぼれんばかりの笑顔を返してくるものだから、
(あ~~~~~~~~~~~~~~~~
なんだよ、こいつ
もう~~可愛いすぎだろ~~~~~~!!!!!)
こんな些細な会話にも、頭をかかえて悶えて、幸せを感じてしまう。
出会った頃も、可愛いと思ってた。
でも、今はその気持ちよりもさらに強く、思う。
こいつに対する気持ちの大きさに際限はない。
昨日より今日、今日より明日。
(どんどん、膨らむ愛しさにどうにかなりそうだ。)
結局、同じ1つのソファに
譜面に音符を載せていく春歌と、雑誌のページをめくる俺。
ゆったりとした時間がそこにはあって、
手を伸ばせば触れられる距離にお互いがいて、
思い思いに好きなことをしている。
そんなことが何だかすごく贅沢な気がして、
春歌の作業の邪魔にならないように小さく笑った。
すると、
先程までは、断続的に聞こえていたペンが紙をひっかく音が止まる。
少しだけ気になって、視線を春歌に向けると
こちらを見ていたらしく、ばちり、と視線がかみ合った。
声に出したつもりはなかったけれど
もしかしたら、笑い声が耳に届いたかもしれないと思って弁解しようとしたら、
春歌が、ふにゃりと柔らかく笑う。
(あぁ、)
学生の頃は、“恋愛禁止”なんていう校則があったし、
デビューしてからは、スキャンダルにならないように
おおっぴらにデートなんてできなかったし、出かけられたとしても変装必須だ。
それでも春歌は、不満を口にしなかったし
こうやって2人で一緒にいる時、ものすごく幸せそうな顔をしてくれて
何よりもその事実が、俺にとっての救いと言うか。
(そうだ、俺はこいつの笑顔にいつも救われている。)
そう思うと、無性に春歌に触れて、その存在を感じたくなって
その柔らかな色の髪の毛を撫でた。
少しだけ不思議そうな顔をするものの、
これと言った抵抗をしないどころか、反対にその指に頭をゆだねてくる。
恋人になりたての頃は、触れようとするたびにびくりと反応していた春歌が
触れることに違和感を覚えなくなってからしばらく経つ。
(俺にとってお前がそうであるように、)
こうやって安心してくれる居場所でありたいと思う。
****
翔君は、きっと、知らない。
翔君から差し伸べられる手のひらの温かさにどれだけ救われているのか。
その体温に、その声に、その笑顔に。
遠くで聞こえる、連続的な雨音。
近くで聞こえる、雨垂れの音。
隣にいる翔君が雑誌をめくる紙の擦れる音。
自分が譜面に音符を書き込む音。
静かなようで、音にあふれていたこの空間。
意味のない音の集合体に
そっと寄り添うと規則的に聞こえてくる翔君の鼓動と自分の鼓動があわさって、
1つのメロディのように聞こえてくる。
それは、まるで幸せのうた。
「笑顔と手のひら」
夜想曲 様に 恋人 というお題で参加させていただきました。
2人の「しあわせのかたち」を意識して書いてみました。
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